さて、アクセス解析をする前に、必要なことがあります。
それは、何を解析するのか、何を調べるのか。
やみくもにGAで訪問者の推移をみても何も生まれません。
どんな課題があり解決したいのか、これが重要です。
それにより見るべきデータも決まってきますし、解析方法も決まってきます。
何が問題かそもそもわからない。。。
そういう方もいらっしゃるかと思います。私もそうでした。
なので、まずはアクセス解析をする準備をしましょう。
これは日々のWebサイト健康診断のようなものです。人間も毎年健康診断を受けて悪いところがないのか基礎的な部分ですが調べますよね?Webサイトも同じです。
何が問題か知っている、早く方法を教えて、という方も是非取り組んでいただきたい方法です。
週間レポートをつけよう
このレポートはGAでも表示している内容をメモるだけです。これをExcelにまとめて全体を俯瞰できるようにしましょう。GAだと一つの期間しか見れませんがExcelであれば半年前の1週間のデータもすぐに確認できます。
さてレポートの内容ですが、
【基本内容】
・セッション(訪問者)
・PV
・ユニークユーザー
・平均PV
・直帰率
・新規訪問率
・フォーム(ECの場合にはカート、加えて決済画面も入れてもいいかもです)
・コンバージョン数(無形商材の場合には問い合わせ数、ECであれば決済回数)
・CV率(コンバージョン数/ユニークユーザー)
さらにこれらをデバイス別、PCとスマートフォンに二つ用意します。
(タブレットは量が少なければPC、スマホどちらのデザインを表示しているかで、いっしょにしちゃいましょう)
【KPIページ】
また全体のアクセス状況だけでなく、個別のページ・ディレクトリを一つのKPI(指標)として週間レポートに入れましょう。なぜかというと、いちいちどうなっているのかアクセス解析をせずとも週間で状況がある程度把握できるので、次のアクションがとりやすくするためです。
さて、どのページをKPIにすべきか、が一番悩ましいところですが、
例えば、一番検索エンジンから流入が多いページ、CVに結びついている重要なページをリストアップするといいでしょう。
KPIのページは多くなりすぎないことがポイントです。多くなればレポートチェックに時間も掛かるし、逆に問題点を気付きにくくしていまします。
人間多くのことを処理できるほど良く出来ていません。私は7,8個を目安に設定しています。
数千ページに及ぶ大規模サイトでも10個以内に収めたほうがいいでしょう。前述のとおり、このレポートは簡単な健康診断です。詳しく調べるにはまた時間を作り解析したほうがいいでしょう。このKPIが多すぎた場合、精査するだけで時間が掛かってしまいサイト運用における優先度が失われてしまう可能性があります。
別記事でもご紹介していますが、アクセス解析・Web施策に必要な3つのこと-心構え、でも関連内容を書いていますのでこちらもご覧ください。
※CVに結びついているページの判断
感覚で決めてしまうのはNGです。このページは一押し商品が載っているから、という自分基準はダメです。一番売上をあげている、問い合わせフォームの前のページで一番多いPVだから、などしっかりとしたファクト(事実)を基に設定しましょう。
私が判断しているものとしては、問い合わせ後に表示するサンクスページを見た人でGAでセグメントして、PC・スマホに分けて一番問い合わせ貢献が高いページを設定しています。一部、感覚に近いページをリストアップするときもありますが、これは無形商材の場合、自社をアピールしているページなど、問い合わせの意思決定に大きく関わるであろうページの時にKPIとして設定しています。
この週間レポートを初めて作るときは、過去3か月ほど遡って作るといいかと思います。3か月分出せたら各項目で平均値を出し、毎週のようにその平均値と前週、そして一番数値がよかった時と比べます。ここで著しく数値がダウンしている項目があった際に、さらに詳細に調べていくという施策をとっていきましょう。
※要注意
週間レポートはただの基礎診察。これでどこが悪いのかわかるわけではなく、必ずGAやSCを用いて細かく原因究明(精密検査)とその施策案を考えなければいけません。
アクセス解析をするための「きっかけ」に過ぎないことと覚えておいてください。
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